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オフショアリングの評価方法

コンピュータやソフトウェアの企業では、中国やインドへの一部業務のオフショアリングが常識のようになっています。前職の企業においても、複数の事例を経験しました。私の、実務者レベルの視点から見たオフショアリングの主な利点と欠点は、以下のようなものでした。

利点:

  • 人件費、不動産経費が米国に比べて低い
  • コンピュータ系の人材が多い
  • 国を挙げて海外資本の誘致に積極的である

欠点:

  • 時差による不効率が発生する
  • 文化や価値観の違いによるギャップがある(例えば、品質に関して寛容である、プロセスを逸脱する、短期間で転職する傾向がある、など)

中長期の計画をもって教育を徹底し、問題点をひとつひとつ解決していくことで、これらの欠点を改善することは可能だと思われます。が、私にとって難しいと感じる問題は、個々のオフショアリングの実績をどう評価するかです。人件費などの数値化しやすい要件の評価は比較的容易ですが、開発効率や品質へのリスクなど数値化しにくい要件は、どう評価するべきなのでしょうか。

また、経営者としての視点から見たオフショアリングの成功、失敗の評価基準とは、どういったものでしょうか。実務者レベルでは失敗と思えるケースでも、経営者レベルでは成功と捉えられることがあるのでしょうか。評価基準にギャップが存在するのでしょうか。もしギャップが存在するとしたら、実務者レベルでのみ感じる、評価しにくい要件が関係しているのではないでしょうか。

オフショアリングの成功例、失敗例、数値化しにくい要件をどのように評価されたかなど、みなさんの経験談やご意見をお聞かせください。

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経営」カテゴリの記事

コメント

こんにちは!久しぶりにのぞいたら、まめに更新されていてびっくりしました(笑)

オフショアの言葉につられてついつい…私も過去にインド企業へのオフショア案件を担当したことがあります。何よりも、言葉と文化の壁が高かったです。

米国の場合英語はハードルにはならないですが(話せて当然のスタンスですよね)、日本とインドではそういう訳にはいかず、何度も痛い目を見ました。大体日本のエンジニアは英語を話す気がさらさらなく、インド側でももちろん日本語を覚える気がないのですから(汗)そもそもオフショアリングするにあたっての心構えが現場に全くなかったとか、完成度に対する認識の違いとかいろいろありましたが、結果、それらが結局は品質に影響し、ひいてはそれがコスト面においてもマイナスの影響を与えたと思ってます。
経営サイドがオフショアリングを導入する場合、その目的と(言葉や文化の壁を差し引いても)期待される効果を根拠を以って現場に説明しないと様々な問題が次々に出てくる現場では不満が噴出しかねないし、そういった説明ができないならオフショアリングする意味はないと思います。

尤も、私がそれを担当したのはたかだか入社して2,3年目の頃。今思えばもうちょっとうまくやることができたのかもしれない…という思いもありますが。

現場レベルでひとつ思ったのは、顔を直接合わせる機会を作ることはとても大事だということ。プロジェクト佳境の時期にインドに行かされましたが、短い期間でも一緒に仕事をすることでその後日本に帰ってからの仕事がずいぶんやりやすくなりました。

ながながとすいません。

投稿: chisa | 2009年4月28日 (火) 10時18分

chisa さん、こんにちは! コメントどうもありがとう。

入社2、3年でオフショアリングを担当なんて、すごいですね。

すぐには対費用効果を出せないとしても、経験して問題点を徹底的に洗い出す、みたいに明確な目標があると、意味があるし、評価もしやすいのかなと思いますね。

直接会うことはいいことですよね。ただ、わたしの体験したプロジェクトでは、一度会っても、ある程度教育ができたらすぐ辞めてしまったとか、インドから10人短期間訪問してもらうより、こちらから一人のエンジニアに2週間出張してもらったほうが、コスト面でも効率面でも有意義だったりするケースも多かったので、直接会うことが最重要問題でないことがありましたね。

投稿: komasa | 2009年4月30日 (木) 02時34分

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